吾輩は20卒である。

20卒のサラリーマンです。日々のこと、読書のこと、創作活動のこと等をつらつらと書きます。みなさんに楽しんでいただけるよな記事を書けるようになりたい。

【20卒】20卒で死にたい奴は美味しんぼアラカルト「水」をよめ    

 死にたいって、日曜日の夜に思うこと、プレイスレス。いやプライスレス(priceless=値段がつけられないほど価値がある)じゃなくてウォースレス(なんの価値もない)。

 

20卒のみんな! 死にたいかい? 僕は死にたいって、最近は日曜日の夜に思うよ!

ところで僕の親友も、突然日曜日に電話がかかってきたと思ったら、電話口で泣き出したよ! 

「仕事頑張らなきゃいけないのに……もう頑張れないの……」って言って泣いてた。わかりみが深すぎる。

 

 

 で、死にたい日曜日に見る動画をこの前紹介したところだが、今回は死にたい日曜日に読みたい漫画を一つ上げたい。

 

それがこちら、美味しんぼアラカルト「水」だ。

 


美味しんぼア・ラ・カルト (33) (ビッグコミックススペシャル)

突然タイムスリップしたり、発狂したりと基地外回で有名な美味しんぼだけど、これは頭がおかしくなる寸前をぎりぎり攻めている。もう田中将大のピッチングかよってくらい、ぎりぎりグルメ漫画として成立するかどうかのところをせめている。

 

美味しんぼのあらすじは以下(Wikipediaから引用)

 

東西新聞文化部の記者である山岡士郎栗田ゆう子は味覚のテストを合格し、同社創立100周年記念事業として「究極のメニュー」作りに取り組むことになった(第1巻)。文化部のお荷物記者だった士郎と新人記者ゆう子のコンビは不安視されたが、士郎の鋭敏な味覚と広範な知識、優れた調理技術により食べ物を通じて諸問題を解決し、二人は周囲の信頼を得ていく。しかし、美食倶楽部を主宰する美食家・海原雄山との出会いから、士郎が雄山の実の息子と判明する。父子は母親の死をめぐる確執から絶縁しており、偶然顔を合わせるたびに意地を張り合い料理対決することになる。

 

この中で特に好きなエピソードが、おなじみ山岡ん家の親子のグルメ対決なんですけど、そのテーマが「水」なんですよ。「水」

奥が深いなーとか思ってると、持ってかれます。笑顔の狂気、山岡さんに。

 

まずね、お決まりの展開で山岡の旦那が親父さんとエンカウント。そのまま速攻で料理対決に持ち込まれます。出会ったら即対決。ポ〇モンを地でいく漫画、それが美味しんぼ

 

で、山岡の上司たちが「おい! 料理はできているんだろうな?」「心配だから見せてみろ」と詰め寄ってくるんですよ。

で山岡はどうするかというと、上司たち3人を川へ連れていきます。

 

まずこの時点でいろいろバグってるでしょ? 「料理食わせろ」って言ってる人間を川へ連れていくんですよ。何の説明もなく。で、上司たちも上司たちで(部長とか会長とかすげぇ偉い人なのに)山岡に導かれて、川へついていくんですよ。何その世界観? 理解できなくて怖すぎる。ちょっとした宗教だろ。

 

で、大の大人たちが川辺に座らされるんですよ。正座で。三人、いや、山岡含めたら4人。なにその光景? 傍から見たら怖すぎるだろ。

 

で、そこでわれらが山岡が今回の料理を出すわけですよ。自信満々に。そこで出した料理がぁ……!

 

「冷や飯に水をぶっかけたもの」

 

もう一度言うよ、

 

「冷や飯に水をぶっかけたもの」

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美味しんぼアラカルト『水』158ページより

 

なにそれ? いや、何それ? 料理なの? 嫌がらせじゃなくて? 上司に「何かうまいもの食わせろ」って言われて川に連れて行って出す料理が「冷や飯に水」?いや、昼メロドラマの姑だってもっと優しい嫌がらせするでしょ。

 

で、当然のごとく上司たちは激おこなわけですよ。「なんだこれは!」「こんなものが料理なのか!!」って、それで山岡の旦那はキョトンとした顔をしてるんですよ。なんでお前キョトンとしてるの……?って思ったら、あの、美味しんぼに出てくる山岡の上司で野口英世みたいなやついるじゃないですか。

 

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この人、基本的に常識人のポジションだったと思うんですけど、この人が

「うむ、これは素晴らしいな」とか言って「冷や飯に水」をすすりだすわけなんですよ。

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「この米は素晴らしいものだ。そして水も素晴らしいものだ。そして、この水と米がうまく中和している。なんとも言えない」とか言うんですよ。いやそりゃ何も言えないでしょ。部下が自信満々に「これが最高の料理です」って「冷や飯に水」に出してきたら。

 

で、常識人ポジの野口英世がうまいっていうものだから、別の上司たちもそれを口にするんですけど、絶賛するんですよ「冷や飯に水」を。嘘だろお前ら。もう美食食いすぎて頭とか舌とかおかしくなったんだろ? どうしたら「冷や飯に水」が旨いんだよ。

 

で、みんな自信満々になって「山岡! これならいけるな!」とか言ってるんですよ。いや、いけるわけないでしょ。例えば「どっちの料理ショー」で「冷や飯に水」が登場したらどうなるか考えてみてよ。ホラーでしょ、軽く。中山秀征のひきつった笑顔が目に浮かぶわ。

 

でそんな空気を壊すのが野口英世上司。

「なぜダメなんだい?」「君もおいしいと言ってたじゃないか?」と不可解になる上司たち。そりゃあ、さっきまで一番うまいうまいっと言っていた人が言うなら不安にもなりますわな。

「なぜなら私はこれと同じ料理を食べたことがあるからです!」

 

「えぇ!!」と驚愕する一同。そりゃ驚くだろ……「冷や飯に水」を料理として2回も出される人生なんて、そうそうあるもんじゃねぇ。

 

実はこの「冷や飯に水」の料理が山岡の宿敵である海原雄山によって出されてた料理だと知る。お前ら美食家じゃなかったんか。「冷や飯に水」が至高の料理ってどんな世界だ。ミシュランで「冷や飯に水」が食えるところがあったら教えて下さい。

 

それを聞き悔しがる山岡、「何か別の手を打つしかないな」とうなだれる上司たち。ちょっと待て、お前ら、感傷に浸る前に冷静になってみ。引きで自分たちのこと見てみよう。スーツ着た大人4人が川辺で正座して「冷や飯に水」の茶碗を片手に俯いているぞ。やばぃだろ。そうとうやばい宗教だろ。ぜってぇ通りかかった人に「日本のサラリーマンも来るとこまで来たな……」って思われてるし、海外の人が写真とってTwitterにアップして拡散されるぞ。

 

でもこれはまだ序章に過ぎなかった……ライバルである海原雄山が出してくる料理に比べれば……

 

 

続く。