吾輩は引っ越しをする。
この文章を書いている場所、それはがらんどうの吾輩の部屋だ。
前回の引っ越しからおよそ9ヶ月、会社の都合により再び引っ越しすることになった。前回は東京⇒大阪の大移動で、引っ越しに伴う休みが5日間ほどもらえた。
今回はというと、同じ大阪市内という移動のこともあってか、「引っ越しのために休みくれ」って上司に言ったら、「有給申請せなあかんで」って言われた……会社都合なのに……
そんなこともある。で今日は休日だったが潰れた。ちなみに、この前の休日も急に言われた資料の作成でつぶれた。人事部の人に「いや、こうこうの理由で休日でも18時まで仕事してたんすけど、出勤扱いになります?」って言ったら、「いえ、休みとして申請してください」とのこと。
疲労感と失望感が『るろうに剣心』で薫が死んだって勘違いして廃人になった剣心のそれ。
イライラしすぎて弊社ぶっ壊し刀斎になるとこでした。
働きたくないでござる!!働いてもいいからちゃんと休日暮れ!!!!!
で、部屋が空っぽになると、なんだかさみしくなるよね。
カーテンも閉まってしまうと、一気に生活感がなくなってくる。さみしい。
もうすぐ、新卒で働いて一年が経とうとしている……
楽しいこともあった。(プライベートで)
辛いこともあった。(仕事で)
むしろ、仕事ではつらいことしかなかった。マジで。本当に辛いことしかなかった……
仕事中、時間すぎるの遅すぎるだろ……
しかし、そんな時僕を支えてくれたのは親父でもなく、お袋でもなく、そう、リ、パンストでした。
引っ越しで荷物整理してたら、一番つらい時期の遺産が出てきた。パンストだ。
吾輩の部屋にはパンストがある。
美人の元カノが残してくれた。
なんでかわかんないけどさ、元カノが結構えっちぃことは嫌いでないです! なタイプで。
色々なことを試したんだけど、
いや例えば、ポリネシアンセックスって言って、挿入して一時間じっとしてからセックスしたりしたんだけど(別にそんなに気持ちよくはなかった。普通のほうがいい)
あるときさ、ねえ、こういうのやってみよ、って彼女が言ってくれたのが、
「ローションをパンストに塗って、それで私のナニをこする」ってものでした。
彼女は自分のはいているミルキーブラウンのそれを脱ぐと、部屋にあったローションを塗り付けて、うつむけになっている僕のそれにこすったわけですよ。
パンストの端と端をもってごしごししてた。君は頑固な油汚れでも落とすのかい? って感じで。なんか、されながら林間学校なんかでよくある、摩擦で火をおこす木のコマみたいなやつ思い出しました。ちょっと違うか。
気持ちよかったかって? ワンダーでした。
で、確か俺んちで洗濯するみたいな流れになって、それで結局返せずじまいだった。
辛い時、吾輩はそれを一人で取り出しては一人部屋で油汚れをおとしていた。
辛すぎて、休日の朝起きて油汚れ落として、昼寝して、夕方に起きて油汚れ落として、ジム言って飯食って、あー明日仕事だー、っていやになって油汚れ落としたこともあった。
辛い日も、嬉しい日も、油汚れ落として過ごしたよ。
蓮実クレアを見て油汚れ落とした。蓮実クレアって結構オフィスものがあるからなぁ。
でももう、パンストもすり減ってちぎれて、ふるえるライオンハート。
来年も頑張りたい……だから……どうか……僕のそばにいてくれ油汚れ落とし機。
資本主義という重油にまみれた俺を綺麗にしておくれよ……
お巡りさんわたしです