吾輩は20卒である。

20卒のサラリーマンです。日々のこと、読書のこと、創作活動のこと等をつらつらと書きます。みなさんに楽しんでいただけるよな記事を書けるようになりたい。

僕はゲイにモテる。

そこそこにね。

 

吾輩は女子から告白されたことがない。経験人数は人並みで、恋人もセフレも作った経験があるが、まぁ女の子からアプローチされたことがない。

一度降られたことがある現在の彼女様からは、「あなたは歩いたりするだけで女の子を惚れさせるようなタイプでは決してないけれども、付き合ってみると本当にいい人だなってわかるよ」というほめ言葉を頂いた。ちなみに彼女に僕の悪いところは何? と聞くと、「性欲が控えめなとこ」と「私服が死ぬほどダサいこと」とかえってきた。

しんど。

まぁ、このようなことは、歴代の彼女様たちから言われてきた。失敗を繰り返す中で、女性とのデートの最中にジムに行ってはいけないことや、彼女が頼んだ料理を一言も断りなく勝手に食べることをしてはいけないということを学習して、人並みに女の子と付き合えるようになった僕でも「性欲の弱さ」と「ダサさ」は直らなかった。

ちなみに、今の彼女の元彼氏は、Mキンゼーで、その前の彼氏Aセンチュアのコンサルタントだった。

僕はコンサルタントではない。Aセンチュアの面接で、自分の提案を正面からブチ論破されて落ちたことならある。

 

で、そのように女の子からのアプローチなんて生涯で一度も受けたことのない僕だけど、なぜだろう、二人の男性に告白されたことがある。

「好きだ」と言われてどうしていいのかわからないから、「ありがとう」と言っていた。その二人の友人たちとは、それぞれ高校、大学を卒業した後も友人でありえた。大学のときに告白してきた人とは今でも会う。友人として。別に、そこに気まずさは感じなかった。

 

但し、ゲイにモテることの全部が全部いい思い出じゃない。中には、忘れたい思いでもある。

アメリカの大学に留学していた時のことだった。僕は9月~12月の一タームだけ、アメリカの大学に留学していた。私費留学した。金はあほみたいにかかったが、アルバイトの貯蓄があった僕は全額を払った。今では、そんなことをせずにさっさと就職して、そのお金は株式投資に充てるべきだったと後悔している。

アメリカの大学で仲良くなった、ウエスバージニア出身の学生がいた。彼は、トロント大学を卒業して、修士UCLAに来ていた。

彼のことを仮にLとしよう。

Lは白人だったが、なぜだろう彼が白人と一緒にいるのは見たことがなかった。彼と知り合ったパーティーでもそうだったが、彼は、いつもアジア人と一緒にいた。

 

話は少しそれるが、ダイバーシティに満ち溢れているUCLAでも目に見えない人種の線引きは存在した。白人しか、それも美人の白人女と美形の白人男(あるいはオリンピック選手とか、すでにビジネスを立ち上げている学生)で構成されるフラタニティ(要はサークル)があった。

社会人を経験した後にUCLAにきた僕の友人でケンさん(仮名)という日本人がいた。ケンさんは、すごく美人な白人女と付き合っていた。

そのすごく美人な白人女は、件のフラタニティのパーティーにしばしば招待されていた。彼女もメンバーだったのだ。ただし、彼氏であるケンさんでも、そのフラタニティのパーティーに入ることはできなかった。

結局、ケンさんは別れた。

 

同様に、アジア人の女子だけで構成されるコミュニティもあった。人種の線引きは大学のパンフレットには決して乗らないところでしっかりと行われていた。

 

Lと僕はすぐに仲良くなった。Lは日本語を少しであれば話すことができたし、中国語はもっと流暢らしい。

後で僕とLがであったパーティーは、イエス様の信仰をするサークルであると知ったが、彼も、そのサークルのメンバーは誰も信仰を共有しなかった。むしろ、遊びのイベントだけ行く僕にいつも優しくしてくれて、僕も楽しい時間を過ごした。

 

彼は日本の文化にも詳しかった。僕が知らない日本のドラマも知っていた。

あれは確か11月だった気がする。その日、フラットメイトの中国人は、彼女との旅行のために僕の部屋を開けていた。いま思うとすごい提案だと思うが、その中国人に君のいない間友人を連れてきていいか? と聞いたらいいよ! と二つ返事で返してくれた。

 

その時暇だった人が、Lしかいなかったからなのだろう。僕は彼を家に呼んで、映画を見ることにした。彼が新海誠作品のファンで、ちょうど日本で話題になっている「前前前世」の映画を見たいといったから、それを見ることにした。

スーパーで彼のおすすめのお酒を買って、二人で見た。日本では公開してすぐさま話題になったことを知っていた。たぶん、日本の劇場では上映が終わったばかりなのにも関わらず、海外のサイトにはそれらがアップロードされていて、ルークのパソコンをテレビにつないですぐに見ることができた。

 

見終わって、僕らは興奮してお互いに語り合った。いい映画だったからだ。皆さんもご存じの通りに。

Lは新海誠のほかの作品も見ていたから、彼の作風やその変化についていろいろと話していた気がする。「5cm per second」(秒速5センチメートル)について、何かをあつくかたっていたのを覚えている。

 

そうして、僕はいつの間にか寝ていた。たぶん、酒を飲みすぎたのだ。Lのおすすめで買った缶に入っていたお酒はウォッカベースで甘くすっきりとした味だからパカパカのんでいたが、アルコールは9%ほどはあった。

起きた時、僕は息をひそめた。と、同時に寝たふりをした。僕は、一瞬わからなかったが、感覚で分かった。そして、感覚で状況がつかめると同時に、どうしてそうなるかがわからなかった。

 

僕の下半身は露出されていた。まぁ、平たく言えば、丸出しだったのだ。

僕の心臓がうるさいくらいになるのが、分かった。そして、Lが鼻息を抑えて、おそらくはスマホのカメラで僕を取ったのも分かった。

 

なぜだろう、僕は、寝たふりをしていた。

 

僕の好きな曲にmy chemical romanceの「welcome to the black parade」という曲がある。とても、とても良い曲なので聞いてみてほしい。特に、最後のサビまでの盛り上がりと、終わり方が鳥肌が立つほどかっこいい。

その最後のサビまでの歌詞にこのような一節がある。

 

I'm not a hero. I gonna show my scars.(僕はヒーローじゃない。僕は自分の傷をさらけ出そう)

 

ナルシシズムだと思う。自分でも。

でも、つらいのを乗り越えるための、酔っぱらうためのナルシシズムはありだ。

少なくとも、痛く死ぬよりは、恥をかいて顔を赤らめるほうがいい。