吾輩は20卒である。

20卒のサラリーマンです。日々のこと、読書のこと、創作活動のこと等をつらつらと書きます。みなさんに楽しんでいただけるよな記事を書けるようになりたい。

【不登校】だった僕の冷たい指先

吾輩は童貞であった。押しも押される童貞で、ついでに言えば24歳まで童貞だった。

よく大人びた、と言われた(本当は、大勢の人数の会話に入るのが苦手だっただけ)からか、童貞と思われなかったし、実際にその話題になったとしても適当に言っていれば、何も怪しまれなかった。

 

そんな僕が、24歳で童貞を卒業してからは、それから2年で約20人くらいと寝た。このことは、またブログにでも書こうと思う。

で、指先が冷たくなってくるこの季節に、思い出すことといえば、不登校だった中学二年生のころの記憶だ。

はじめに言っておくが、これは懺悔のための記事である。本当にごめんなさい。

あと、不登校を勇気づける記事でもある。こんなことしてても、平均年収の2倍稼げるようなサラリーマンにはなれるよ。

 

 

当時、僕は不登校だった。中学2年生から不登校になって、結局そのまま一日も教室に行かずに卒業を迎えることになる。

卒業式は出席したんだっけ? 覚えてない。けど、たぶん勇気をもって出席したのだと思う。

時を戻そう。

不登校になりたての中二の冬、当然家ですることといえば、勉強……なんかではなくエロの探索だった。

 

けれども、リビングに置いてあったパソコンで探索をすることはさすがにはばかられた。

同級生のみんなは、ちゃんと学校で授業を受けているのだし、当時は何よりもそんなお天道様が顔を出している時間にエロパソやることが、なんだかとんでもない罪のように思えた。

 

必然、僕のエロパソは深夜、家族のみんなが寝静まったころに始まった。もちろん、そんな夜に、リビングにおいてあるパソコンの明かりをともすわけにはいかない。

でも、当時の僕は携帯を持っていなかった。ガラケー全盛の時代、僕の中学校でも、携帯を持っているのはクラスのスクールカースト上位2割くらいだったと記憶している。もっと少なかったかもしれない。

 

ネットに接続できる端末なんて何一つなかった。僕が全く別の目的で買ったそれを除けば。

 

僕がエロの探索に使っていたのは、PSPだった。一番初代のやつだ。

あれは確か小学校6年生のクリスマスくらいだったと思う。時のゲームの支配者はソニー任天堂。それまでの圧倒的有利はソニーだった。PS2までは、圧倒的なグラフィックスと歴史に残るソフトとともに、任天堂を圧倒していた。

だから、僕の父は僕にPSPを与えた。DSではなく。

悲しいことに、当時はまだモンスターハンター2も出ていなかった。結果、DSが僕の周りでは圧倒的に多数で、PSPを持っているのなんて僕くらいだった。

しばらく父を恨んだ。そういえば、ポケモン金がほしいって言ったのに銀を買ってきたのだ。まぁ、ルギアのほうが強かったんだけど。

 

でも、このPSPこそ、僕の真夜中の羅針盤、暗闇の中でハーレムに漕ぎ出す船となった。

PSPには、無線ランを拾って、インターネットに接続できる機能があった。当時は無線ランなんて言葉は知らなかったけれど、試行錯誤するうちに、その黒い機器で大海に漕ぎ出せることを僕は知った。

 

船出の合図は簡単だ、西の窓に向かってPSPを掲げる。それだけだ。

向こうから通信が帰って来る時もあれば、交信が全く途切れることもある。

つながらないときは、僕は明日の方向の窓を開け、そこからPSPと腕だけを限界まで伸ばしたりした。

もしもあなたが10数年前に、真夜中に窓から天に向かって掲げられたPSPを見たならば、それは少年たちの夢の探求だったのだ。

 

僕は時には目的地を見つけ、麻美ゆま桃瀬えみるといった女神たちと夜を明かした。

でも時には、交信が途切れてしまって、そのまま外の空が白んでくることもあった。

 

そうした探索は、あるいは親にはばれていたのかもしれない。でもばれないために、僕は勉強した。深夜に起きている理由を作りたかった。

 

僕が勉強している間にも、窓際のPSPはその緑の光を点滅させて、確かにそれがダウンロードをされていることを教えてくれた。

 

でも、僕は時々怖くなる。

僕は誰の家のインターネットを使っているのだろう。

セキュリティうんたらを打たないで、使えるインターネットが一つだけあったから、僕はそれを使っていた。

でも、当時はインターネット架空請求全盛期、エロサイトと多額の架空請求は切っても切り離せないもので、無料で見れる動画には、多額の請求書が来るのが常だった。

 

時々、僕は心配した。僕のせいで、どっかの知らない誰かの家に、いつかとんでもない額の請求が来てしまうのではないかと。

 

だから、僕は不登校でも必死に勉強した。

こんなに成績が上がったのだから、やましいことをする時間なんてあるわけないじゃないか。

 

勉強だけが、僕の不安を消してくれた。だから、僕はまた西の空に向かってPSPを掲げて航海をはじめ、RIOや琴乃に出会うことができた。

 

その数年後、僕は慶応義塾大学に現役で受かることになる。

 

伝えたいのはたった一つだ、

勉強さえしていれば、何とか世の中のレールにしがみつくことができる。

そして、失った青春は大人になっても取り戻せる。

 

あ、2つになってしまった。

 

とにかく、鼻先が寒暖差でむずがゆくなる時、今の僕にはその手を握ってくれる女の子がいる。僕よりもずっと冷たい手を、短くて細い指で、僕の手はまだ暖かいことが分かる。

 

でもそんな冷たい指に触れるとき、僕は外気にさらされ冷たくなっていたPSPを思い出す。ずいぶん遠くまで来たものだ。12年前の僕、今夜は、あの時の映像が現実になって、そして明け方まで誰かと過ごせるよ。

 

どこかの無線ラン使ってエロパソしてすいませんでした。