吾輩は芥川賞を全部読む。

20卒のサラリーマンです。日々のこと、読書のこと、創作活動のこと等をつらつらと書きます。みなさんに楽しんでいただけるよな記事を書けるようになりたい。

【20卒】 三ヶ月目 日記  

 【6月5日】 出会い

 

吾輩は出会ったのである。

 

タイトルの通り、今日私は女に出会った。

出会った、といってもマッチしてメッセージをやり取りして、そしたら割とすんなり会うことになって、そして出会った。

要は出会い系だった。人生で初めて出会い系でマッチした女にリアルであった。

大学生の読者に言いたい。出会い系では年収がすべてであると。

私は大学生のときにも出会い系をやっていたが、ほんとーーーーーーーーーーーーに、マッチできなかった。

私のゼミの同期で身長が180センチあったやつは二回ぐらいデートできたらしいから、身長が高かったら、あるいは大学生でもやってもいいのかもしれない。

しかし、佐藤健と同じ身長の私には、全く持って出会いがなかった。マッチして数回やり取りしても、いざ会ってください、となったらドタキャンか、そもそも会うのはちょっと……と言われるかどちらか。

しかし、しかしだね、読者諸君。

吾輩が年収の欄に「600~」と書いたらどうだ。

マッチしまくったではないか。あとメッセージも向こうからガンガン来た。で、今回の出会いにつながったわけだ。

ちなみに吾輩の年収はこれよりちょっと高い、けど年収の欄に「800~1000」とか書いたら銭ケバ的なレディーが競うで怖くてやってない。

 

自粛も開けた大阪で三番目くらいに大きな都市の、商業施設の一角で私は待っていた。

そしたら、彼女が現れた。身長が150センチくらいで、いわゆるロリ系のファッションをしていた。

 

そこからカフェに行っていろいろと話しをしたのだが、彼女の話が猛烈に面白かったため、今回筆をとるに至っている。

「もう、出会い系とか疲れたんだよね。アプリは5,6個やった。街コンにも、相席居酒屋にも行った。みんなごみくずばっかだった」

ごみくず。

彼女と一日過ごして、その言葉を10回以上は聞いた。私はごみくずの話をひたすら聞いた。

「アプリはヤリ目ばっか。すぐに家かホテルに行こうって言ってくる。相席もごみ、でもね、一番のごみは街コンだよ」

なんで、と聞いた。彼女の口からは絶え間なくごみくずたちの悪口が流れていった。それは私に、「千と千尋の神隠し」のワンシーンを思い出させた。泥の団子を口にしたカオナシが、吐しゃ物をとうとうと戻すシーンだ。

彼女いわく、街コンにいる男たちはだいたいが派遣か日雇い労働者らしい。彼らはまず、普通の会話ができない。そして、清潔感もない。ぼっさぼさの髪で、街コン会場までくる。

加えて、街コン会場は食べ放題とか歌っているが、実際の料理はほんとーーーーーーーに少ない。本当に少ない。らしい。

「あれは食べるようじゃなくて、会話が詰まったときにつまむ用だから」カフェで出てきたおしゃれ腐ったケーキを切り分けて、彼女は言った。

で、街コンの男たちはその少ない料理をバクバク食べるらしい。

「これ食べていい? とか何にもないの。ひょいって、食べるの。で、いらないもの押し付けてくるの」

それを思い出してか、彼女は地獄みたいな顔をした。

「でも意外だね。そんな街コンが派遣とか日雇いが多いって、だってあれって値段そこそこするじゃん」と私は素直な疑問を口にした。

「派遣とか、日雇いだからよ」と彼女は言った。

「普通、そう思うでしょ。派遣とか、日雇いとか低所得者は、参加料の高い街コンになんか来ないって思うでしょ。違うの。逆なのよ」

意味が分からなかった私はどういうことか尋ねた。

「つまりね、派遣とか日雇い労働者とかって、普通に生きてたら女の子に出会えないのよ。だからね、彼らが出会うためにより、お金を使う必要があるの。普通の仕事していたら、職場とか、なんかのサークルとかで出会えるでしょ。つまり、出会うためのコストは0。出会いがなかったら、こういう風にアプリで出会うしかないでしょ。金を出すしかないの。けれども、アプリに使う程度の金では出会えない男たちがいるの。それが彼ら」

カーストが下に下がれば下がるほど、女の子と出会うために使う金額は大きくなるの。だから、出会いの場に使うお金が多くなればなるほど、地獄になっていくわ」

なるほど、と思った。それは一理あったし、おそらく真実なのだろう。

そしてなんだか、とても悲しかった。彼女はその後も、地獄みたいな体験をいろいろと教えてくれた。彼女自身はかわいかったが、私はなんだかひどく疲れてしまって、電車に乗った。

 

「お腹がすいた」

彼女と晩御飯を20分前に食べ終えたはずだった。けれども、気が付いたらそういっていた。

私は本日、私がいた世界がいかに幸福で、笑顔に満ちた世界か教えられた気がする。世の中には、いろいろな違う世界線があるものだ。

気が向いたら追記するかもしれない。

 

今日もいい日になりますよう。