吾輩は芥川賞を全部読む。

20卒のサラリーマンです。日々のこと、読書のこと、創作活動のこと等をつらつらと書きます。みなさんに楽しんでいただけるよな記事を書けるようになりたい。

2020年度 上半期芥川賞 背高泡立草 あらすじ 雑感    

 

ども。

 


【第162回 芥川賞受賞作】背高泡立草

芥川賞が発表されましたね。

 

今回は特に芸能人でノミネートされた人がいるわけでもなく。。。

 

しいて言うなら、最も注目されたのは哲学者の千葉雅也さんでしょうか。

 

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結局、芥川賞の栄冠を手にしたのは、古川真人さんでした。

今日はそんな古川真人さんの『背高泡立草』のあらすじとネタバレを書きます。

 

 

・古川真人さんについて

古川真人さんは福岡出身、國學院大學文学部中退の小説家です。

 

古川真人さんは今回四度目のノミネートで、芥川賞に注目している人の中ではわりに有名人ですね。

 

自身のルーツもある、九州地方に生きる人々の話を毎回書いては、選考委員に「いや、これいいけど……まぁいいけど……でもつまんなくね?」と言われて落とされているイメージがあります。

 

そんな古川真人さんがついに受賞!『背高泡立草』は面白いのか?

 

結論から言うと……

 

 

 

本を読みなれてないと……面白くない、かな⁉

ゴリゴリの純文学って感じですね。

 

イメージとしては私の大好きな堀江敏幸からフランスとエスプリを引いて方言を足した感じ。

 

「いや、だれじゃあ⁉」 (CV.千鳥ノブ)

 

誰もわかんないよね。でもまぁそんな感じなんだ。

 

セックスに例えると……いややめておこう。(唐突な村上節)

 

 

・超簡単なあらすじ

おっす! おら美奈!

おら連休なのに、実家に帰って、離島での草刈りの手伝い頼まれちまったぞ!

面倒だぞ! 意味わかんねぇぞ!

でも草刈り終えたら、なんとなく意味が分かったぞ!

草刈りそのものよりも、都会での忙しい時間の流れから離れて、自分の家のルーツがある島を綺麗にする(草刈り)という作業を通じて家族が集まる。そして、お互いのルーツを確認し、島での時間を共有してまた忙しい時間(日常)に帰っていく。

草刈りよりも、草刈りとともに必然的に発生するこの時間が重要なんだぞ。そして、草が伸び続ける限り、オラん家の歴史はこうして紡がれていくんだぞ!

だから除草剤とかもまかねえぞ!

 

・(まじめな)あらすじ

実家に帰ってきた美奈は母親や、叔父や叔母ととともに、〈古か家〉〈新しい方の家〉そして納屋のある島へと向かう。目的は納屋の周りを取り囲み、家がおぼれるように生えている雑草を刈るためだった。

 美奈は毎年、毎年雑草を刈ることを理解できないでいた。それでも母に言いくるめられるままに、納屋の周りを刈る雑草を手伝うことになる。

 この現代の美奈を中心とした物語が奇数章(1,3,5,7,9章)で展開され、偶数章(2,4,6,8章)にはその納屋がある島通過した歴史の物語がそれぞれ描かれる。それぞれ、戦前、終戦直後、江戸時代、10~年ほど前(おそらく)の時代を舞台にした、主人公も時代も全く違う物語だ。ただ一つの共通点として舞台である島がある。9章からなる物語。

 

・雑感

 今までの古川さんの作品と同様、淡々と島の歴史が紡がれる。特に期待を裏切る展開は起きない、読者を共感されも、のめりませもしない。

それを退屈だと切り捨てるのは、ある意味では不幸なことなのかもしれない。

たぶん、この物語を真に楽しむことができるのは、作中の美奈のように日常から離れ、ほとんど現実的にはなんの意味もなさないような草刈り、そしてそれに付随する時間を、豊かな時間だととらえることのできる人なのだろう。

この物語の中に流れている時間は、美奈の生きた時間そのものだ。

ドラマチックでもなければ、生産性も意味もない。それでも『背高泡立草』の中に流れている時間は、はかれない価値がある。

「人間」の営みを描いた作品であると感じた。

 

 

 

 

 

「偉そうだぁ」(CV 西田敏行

 

偉そうに書いてすいません。

でも本当にそんな感じです。

 

今日もいい日になりますよう。

 

 

 

 

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