吾輩は芥川賞を全部読む。

読んだ本の書籍レビューが主です。作家になりたい大学生。来年から働きます。

吾輩は芥川賞全部をネタバレする。

第159回芥川賞 高橋弘希 『送り火』 ネタバレ

吾輩はまだ青森に行ったことがないのである。今日は、田舎の美しい自然の中に潜む狂気を描いた作品、『送り火』について書こうと思う。 『送り火』 第159回、平成30年、上半期の芥川賞は高橋弘希さんの『送り火』であった。この回は直木賞の島本理央さんの受…

綾野剛×松田龍平で映画化! 『影裏』 ネタバレ(第157回 芥川賞受賞作)

吾輩は、貨物列車ではない二両編成の電車が走るような田舎で育ったのである。今日は、そんな二両編成の電車が走るような田舎、岩手が舞台の芥川賞受賞作『影裏(えいり)』について書こうと思う。 『影裏』 第157回、平成29年/2017年上半期の芥川賞は沼田氏…

『ニムロッド』上田岳弘  第160回 芥川賞  ネタバレ

吾輩はビットコインを知っていたのに買わなかったのである。今日は、現代的なIT企業で働く男を通じて現代のうすぼんやりとした哀しみを描いた作品、『ニムロッド』について書こうと思う。 『ニムロッド』 第160回、平成30年/2018年下半期の芥川賞は上田岳弘…

第160回 芥川賞  町屋良平『1R 3分34秒』

吾輩はかつてボクサーだったのである。今日は、ボクシングととことん向き合う男を描いた『1R3分34秒』について書こうと思う。 『1R3分34秒』 第160回、平成30年/2018年下半期の芥川賞は上田岳弘の『ニムロッド』と町屋良平の『1R3分34秒』が受賞した。 今…

第123回 芥川賞『きれぎれ』 ネタバレ

吾輩は妄想をするのである。今日は、そんな現実と空想の境目が「きれぎれ」な小説、 町田康の『きれぎれ』について書こうと思う。 『きれぎれ』 第123回、平成12年/2000年上半期の芥川賞は町田康の『きれぎれ』と松浦寿輝の『花腐し』が受賞した。 今回は、…

小説レビュー『むらさきのスカートの女』~令和初の芥川賞~

令和初の芥川賞を受賞された今村夏子さんの作品です。今村さんの作品はほかに、新興宗教にはまっていく親の元で育つ子供を描いた『星の子』や少し風変りな少女を描いた『こちら、あみこ』のように少し変わった人間を描くのが特徴です。 今村夏子さんは、通常…