吾輩は芥川賞を全部読む。

読んだ本の書籍レビューが主です。作家になりたい大学生。来年から働きます。

【書籍レビュー】 Think CIVILITY(シンク・シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である。

ども。 昔見たツイートで、思い出に残っているのがあります。英語のツイートだった。画像は見つけられませんでしたが、 「小売業、飲食店、スーパーで働かないならば、人間の本質は理解できない」 というようなツイートでした。 わかりみが深いですね。 コン…

『奈落』 古市憲寿 あらすじネタバレと感想 動けない歌姫の世界を描き切った作品  

新潮 2019年 12 月号 [雑誌] 吾輩は蔦屋書店でぶらぶらと歩いていたら、新潮の12月号を見つけたのである。 そしたら古市氏の新作が掲載されているということ。とりあえず読んでみる。 ・かつて歌姫で、今は意識はあるが体を全く動かすことのできない香織とい…

村上春樹 『品川猿』 小説レビュー

マザコンだと、昔の彼女に言われたことがあります。 いや、直接言われたんじゃなくって、マザコンだと彼女が述べていたという趣旨のSNSのつぶやきを共通の知人に提示されました。 まぁ、結構な言われようでひどかったですね。それなりに傷つきましたよ。ええ…

第159回芥川賞 高橋弘希 『送り火』 ネタバレ

吾輩はまだ青森に行ったことがないのである。今日は、田舎の美しい自然の中に潜む狂気を描いた作品、『送り火』について書こうと思う。 『送り火』 第159回、平成30年、上半期の芥川賞は高橋弘希さんの『送り火』であった。この回は直木賞の島本理央さんの受…

グーグルアドセンス 合格レポート(^^♪【2019年11月4日】

吾輩は一人で小躍りしたのである。今日の夜七時頃、メールボックスを開くとこんな表示が出てきた。 グーグルアドセンスの審査に通ったのである。 吾輩は実はアドセンスの広告を出すのはあきらめかけていて、眠れないから日曜日の早朝の午前六時くらいにアド…

綾野剛×松田龍平で映画化! 『影裏』 ネタバレ(第157回 芥川賞受賞作)

吾輩は、貨物列車ではない二両編成の電車が走るような田舎で育ったのである。今日は、そんな二両編成の電車が走るような田舎、岩手が舞台の芥川賞受賞作『影裏(えいり)』について書こうと思う。 『影裏』 第157回、平成29年/2017年上半期の芥川賞は沼田氏…

『ニムロッド』上田岳弘  第160回 芥川賞  ネタバレ

吾輩はビットコインを知っていたのに買わなかったのである。今日は、現代的なIT企業で働く男を通じて現代のうすぼんやりとした哀しみを描いた作品、『ニムロッド』について書こうと思う。 『ニムロッド』 第160回、平成30年/2018年下半期の芥川賞は上田岳弘…

吾輩は初ライブである。

吾輩は青春をしてきたんである。若者たちに囲まれて、体を揺らして踊ったよ。 三田祭前夜祭なるものに、大学四年になり始めて行ってきた。 これがパンフレットだ。吾輩はミセスグリーンアップルというバンドを、このライブに誘われるまで知らなかった。まっ…

第160回 芥川賞  町屋良平『1R 3分34秒』

吾輩はかつてボクサーだったのである。今日は、ボクシングととことん向き合う男を描いた『1R3分34秒』について書こうと思う。 『1R3分34秒』 第160回、平成30年/2018年下半期の芥川賞は上田岳弘の『ニムロッド』と町屋良平の『1R3分34秒』が受賞した。 今…

第123回 芥川賞『きれぎれ』 ネタバレ

吾輩は妄想をするのである。今日は、そんな現実と空想の境目が「きれぎれ」な小説、 町田康の『きれぎれ』について書こうと思う。 『きれぎれ』 第123回、平成12年/2000年上半期の芥川賞は町田康の『きれぎれ』と松浦寿輝の『花腐し』が受賞した。 今回は、…

新潮新人賞受賞作『尾を喰う蛇』 長めのネタバレ

新潮新人賞受賞作『尾を喰う蛇』について、長め(約2000字)のネタバレを掲載します。 短めと、ツナ缶の雑感はこちら→ www.tunacanprotein.work 優秀な文学作品はどれもそうですが、こうして要約したところで救上げるものよりも、ボロボロと零れ落ちるものの…

池袋ハロウィンコスプレフェスが全然楽しくなかったという話。

結論ファーストで書きます。 ① 池袋ハロウィンコスプレフェスはガチ勢が多いから、ふらっといってもそんなに楽しめない。 ② コミケみたいにえっちいお姉さんはそんなにいない。 ③ 上記①、②から、コミケの方が全然楽しい。 以上でゲス。 吾輩は一人である。恋…

新潮新人賞受賞作『尾を喰う蛇』 ネタばれ 雑感

新潮新人賞受賞作、『尾を喰う蛇』を読みました。 やっぱり文学賞はそれぞれのカラーが出ますね。今年の三月締め切りの文学賞は、それが如実にでたと思います。 ポップで若い『文藝』、ユニークな作品が多い『すばる文学賞』、そして文章が濃密で、暗い話が…

巨乳とウロボロス~新潮新人賞受賞作『尾を喰う蛇』を読んでほしいという話~

吾輩は巨乳である。カップ数はまだ知らない。 いつから巨乳と呼ばれるようになったかとんと見当がつかぬ。 なんでもベンチプレスなるものをえっちらほっちら四年も続けていたことだけは記憶している。 120キロを持ち上げられるようになって初めて巨乳と呼ば…

村上春樹と模倣

群像新人賞に送る原稿の推敲をしているが、あまりにも自分の望む水準に筆力が達していなくて愕然としている。 ここで一つ解説を加えると、群像新人賞とは、純文学の新人賞の一つで、過去にはW村上を輩出したことでも有名である。 その村上のデビュー作、ジャ…

塾講師という選択~おまけ~ 本当は誰も愛なんか求めてない。  

塾講師としてのデメリットもう一つ思いついたので追記。 〈結局ルーティンワークになる〉 これはどういうことかといいますと、例えば中学生だったら中学生、高校生でも高校生と、まぁ毎年毎年生徒が入れ替わるんですよね。つまり一年目はまだしも、二年目、…

塾講師として就職という選択②

M紅のOB訪問で「information」と「 intelligence」の違いは判る? とドヤ顔でOB様に聞かれ、答えを間違えました。 正解は、その時のエピソードとともにブログで機会がありましたら書こうと思います。 どうも、ツナ缶プロテインです。 前回のブログの続きで塾…

塾講師としての就職という選択

慶應義塾大学 経済学部 TOEIC 980点 海外留学 海外就労経験あり 集団塾の講師として、全89教室(当時)中、英語の模試の成績で学年一位に導く。 これを見てどう思うでしょうか。 こんなんが、私が就活中ESに書いていたことのだいたいです。 ただ、就活はボロ…

小説レビュー『悲しみよ こんにちは』

群像新人賞に送るための小説を書き終えました。 読み返してみて思うのですが、新人賞を受賞するレベルの作品ってどうやってかけばいいのですかね。。。 五大文芸誌の新人賞をそれぞれ読んでみて、なんとなくレベル感もつかんでいる気がしますが、やはり「知…

『犬のかたちをしているもの』 ネタバレ

すばる文学賞受賞作の、高瀬隼子さんの『犬のかたちをしているもの』のより長いネタバレを書こうと思います。 短いネタバレはこちら→(https://www.tunacanprotein.work/entry/2019/10/15/222817) 五大文芸誌(『文学界』『群像』『文藝』『新潮』『すばる…

すばる文藝賞受賞『犬のかたちをしているもの』ネタバレ 雑感

『犬のかたちをしているもの』 ≪一分でわかるネタバレ≫ わたしはセックスができない。物理的にはできるが、かつて卵巣の除去手術をした自分に対して、覆いかぶさる男性のことを嫌いになってしまうからだ。でも付き合っている郁也は、三年もセックスなしでも…

プロポーズ

朝起きると、すでに寝室にまでコーヒーの香りが漂ってくる。 「おはよう」寝ぼけまなこをこする俺に、彼女が笑いかけた。金曜の朝には、彼女はいつも朝食を作ってくれる。 新卒で今の会社に入社して三年。そろそろ仕事を楽しむ余裕もできてきたし、自分の裁…

Computer science専攻とは。

私は米国の大学に留学したかった。 一年ではなくて、正規留学したかった。 もちろん資金面では無理だったが…… 当時、親にプレゼンするために調べていた、米国の大学での専攻とかをまとめたノートが出てきたので、編集して貼ってみた。 米国の大学で人気のmaj…

台風19号で暇なリトルトゥースのである。

吾輩はリトルトゥースである。 ラジオに投稿したことはまだない。 いつから聞き始めたかはとんと見当がつかぬ。 なんでもあるとき眠れない夜にYoutubeにアップロードされていたものをたまたま聞いて、そのまま窓の外が白んできた朝を迎えたころだけは記憶し…

新潮新人賞当選作より選評が面白い件について

新潮の11月号に、新潮新人賞の当選作が乗っていました。 当選作は、「暴力」「介護」「戦争」をテーマにした作品で、新潮らしく文章の密度が濃いですが、まだ読み終わってません。 今回はその選評が面白かった件について。 選考委員さんたちが、本気で臨んで…

小説レビュー 遠野遥『改良』  ~女性への性暴力を男性側から描いた~

遠野遥『改良』 ≪一分で分かるネタバレ≫ 子供の頃に、バヤシコという少年に強要されてフェラをした私。 その私は大学生になり、美しさを求め女装の研究にいそしんでいた。アルバイト先のつくねという女性の家に行ったはいいが、そこからセックスに切り込むこ…

宇佐見りん『かか』 ネタバレ 【傷を抱えた少女は熊野へ旅立つ】

宇佐見りん「かか」 ≪一分でわかるネタバレ≫ 小学生のころに浮気のため家を出た父(とと)。主人公で語り手であるうーちゃんと母(かか)の境界線は非常にあいまいで、かかの痛みをうーちゃんは自分のことように感じていたが、やがてかかが「はっきょう」す…

ネタバレ! 映画【JOKER】

【下にネタバレ感想あります!】 映画JOKERを見てきました~~。 面白かった映画ですが、全体的なダークな雰囲気が通底し、早い話が暗くて怖くてグロいです。(笑) でも、怖さもグロさもそこまでではなくて、(人が死ぬシーンはでますが)ホラーが苦手な私…

【ネタばれ】『長いお別れ(ロング・グッドバイ)』~村上春樹がもっとも影響を受けた小説の一つである。レイモンド・チャンドラーの長編小説~

平成を代表する作家、村上春樹が影響を受けたと公言する小説が三つあります。一つはドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』もう一つはスコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』そして最後の一つがレイモンド・チャンドラーの『長いお別れ…

内定式行きたくない

慶應義塾大学 経済学部 TOEIC 980点 海外留学 海外就労 こんな文字を見てどう思うだろうか。 私である。 就職活動を控えた時、私は周囲に、就活でうまくいくだろうと思われていた。 私も年齢のハンディこそあれど、まあ決まるだろう、と思っていた。 しかし…