吾輩は芥川賞を全部読む。

読んだ本の書籍レビューを軸に好き勝手書きます。作家になりたい大学生。来年から働きます。経済学部、専攻はマーケットデザイン。

大学生 留学 おすすめ

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どうも、ツナ缶プロテインです。

 

大学生になって、海外留学を考える人は多いのではないでしょうか。

 

かくいうぼくもその一人で、慶應に現役で入ったのはいいものの、なぜなのか海外に無性に行きたくてしょうがありませんでした。

 

その理由の一つには、四月に入学を迎えて五月には大学に飽きたというのがありました。(笑)

 

だからクラスの人から飯の誘いを断って昼休みに図書館で英語の勉強したりしてました。

 

タイムスリップしたら自分に言いたい。

 

みんなと飯を食えぇ!

とがるなとがるな!

大学生らしくあれぇ! (CV:千鳥ノブ)

 

ちなみにぼくの昔のバイト先、早稲〇アカデミーの社員さんで、慶應法学部に入学しながら二年で四単位しかとらずに中退した社員さんがいました。

 

大学一年生の初日、付属高校あがりの塾生が別の高校のひとら全員ほっぽりながら盛り上がっていたのを見て、ここはクズだらけだ、と思ってその後行かなかったらしいです。

 

でもその社員さんは、親にお詫びに400万円をかえし、

 

親御さんはそのお金でベンツを買っていたそうです。(笑)

 

閑話休題

 

さて、大学生に入って海外留学を考えたときに、いろいろなオプションがあると思います。

 

ぼくは前述のとおり、海外に行きたくて行きたくて震えていた人なので、

 

ワーキングホリデー、語学留学、学部留学すべて経験しました。

 

その上で、それぞれのメリット・デメリットを話していこうと思います。

 

 

✔︎学部留学(交換留学)

メリット:単位取得できる。

     年次が遅れないので就活にも〇。

     ボスキャリ(ボストンキャリアフォーラム)に参加できる。

     基本的に学費は学校が負担してくれるので、英語圏の学校なら自分で申し込んでいくよりはるかに安い。

 

デメリット:授業を受けるだけだと学びは少ない。

      就活に生かすためには、+αなにかしないと厳しい。

      交換留学の権利を得ることが難しい場合がある。

 

まずは学部留学(交換留学)です。

 

大学生の中で一番ポピュラーな留学方法なんじゃないでしょうか。メリット上記の通りで、特に英語圏の大学に自分で申し込むと日本の学費の二倍~四倍することも珍しくないので、そういう意味では大きなメリットです。

 

就活の面でもいいことづくめだと思います。

 

まず、英語圏での就学経験が一年以上あることが対象のボストンキャリアフォーラムに参加できます。

 

これによって、日本だったら数か月かかる就活を四日ぐらいで終わらせる人も珍しくはありません。

 

ぼくは滅茶苦茶就活で苦労したので羨ましい……

 

ただ一つ注意してほしいのが、本当にトップのところへの就職(五大商社や外銀など)を目指すなら、この学部留学だけでは足りないことが多い。

 

例えばご参考までに、ぼくの友人でゴールドマンサックスに受かった女の子がいましたが、その子は留学中の、シドニーの大学でダンスサークルを立ち上げてました。

 

あと美人でした(笑)

 

割と周知の事実ですが、外銀は美人の女性は有利です。

 

 

✔︎語学留学

メリット:すぐ行ける。

     夏休みや春休み期間など短期で行ける。

     外国人の友達ができる。

 

デメリット:非英語圏出身の人と英語を学ぶので、英語の身につくスピードはほかの留学と比べて遅い。

交換留学みたいに学外で+αの経験を積むのが難しい。

所詮茶番。

 

次に目につきやすいのが、語学留学ですかね。

短い期間、もしくは一年かけて、語学学校に通うというやつですね。

 

はい、正直に言いますと、この方法は全くおすすめしません。

 

なぜか、デメリットのところに書きましたが、大きく三つの理由があります。

① 英語圏の人と触れ合う機会が少ない。 

② 大学への学部留学ならあるような、現地のサークル、学生機関、ボランティアなど多様な経験を積めるチャンスがない。

③ そもそも「留学」として就活では評価されない。遊びだと思われる。

 

 

①についてなのですが、そもそも語学学校の生徒は全員非英語圏出身です。

当然授業でも、間違った英文法の英語が飛び交います。もちろん、日常の会話においても。

 

これは身をもって体験したことなのですが、言語というのはその言語の母語話者の中にいて生活や勉強をしているときが一番伸びます。

 

そうしたチャンスがないのが、語学学校の大きなデメリットです。

 

②について。

語学学校にはレクリエーション活動的なものが豊富にあります。アクティビティとか呼ばれたりしますね。

要は、観光とか遊びです。

語学学校は週末にこうした小旅行的な遊びを配置して、生徒たちに英語を使う機会と称して旅を売りつけて、小銭を稼いでいます。

 

もちろんそれ自体は楽しいし、思い出になりますが、しょせん遊び。

 

例えば海外の大学の課外活動で、地域企業のコンサルティング活動をしていた人とどれだけ差がつくかは明白です。

 

就活では言わずもがな。

 

③について。

これは②ともかかわってきますが、そもそも語学留学は就活の場では留学としてみなされません。悲しいかな。

 

最後にまとめると、語学学校って少なくとも20万くらいはなんだかんだ(安くても)かかちゃうんですよね。

 

異文化と触れあえる経験は素晴らしいけど、それが他の、もっと有意義な活動を通じてもできることですし、そこまでお金をかける必要はないかな? と個人的には思ったりします。

 

✔︎ワーキングホリデー

メリット:様々な経験ができる。

     現地で働ける。

     基本何しようが自由。

 

デメリット:人によっては全く英語力が伸びない。(特に全く勉強しないで現地で英語を伸ばせばいいや、は危険!)

      ブラック環境で働くことも……

      意識して経験を積まないと、就活で話すことは難しい。

 

✔︎まとめ

三つの留学方法を見てきましたが、結論大学生の留学方法として一番有意義なのは、「学部留学」だとぼくは考えます。

 

就活に生かしたいなら「交換留学」

 

ただ海外で暮らしたいなら「交換留学」or「ワーキングホリデー」or「語学留学」

 

ちょっと行ってみたいだけなら「語学留学」

 

ただ最後の締めくくりとしてこれだけ言わせてください。

 

どの方法を選択したとしても、「目的」を明確化した方がいいです。

 

なぜ、自分は海外へ行くのか、どんなことをしたいのか。

 

目標を立てていると、留学後に振りかえることが可能になります。

 

自分はその目標を達成できたのか。できなかったのか。できたなら、あるいはできなかったならそれはなぜなのか。

 

その振り返りをすることによって、留学後の人生に、留学という人生で特別な時間を活かすことができると思います。

 

改めて振り返ると、ぼくは本当に留学をしてよかったと感じております。

その話はまたおいおい書ければと思いますが、今日はこの辺で。

 

明日もいい日になりますよう。

 

大学生 バイト おすすめ 【10以上のバイトを体験したぼくが語る、おすすめバイト】

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ども。

 

 

大学生になると、高校生に比べてまぁ金が必要になります。

 

友達と飲み歩くお金。

 

初日の出を見に行った後に、友情の証として風俗に行くお金。

 

彼氏持ちのあの子にプレゼントを買うお金。

 

 

というわけで、今日はバイトの体験談をひたすらつづっていきたいです。

 

大学生で、バイトを考えている方は参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

以下、ぼくの経験したことのあるバイト 【時給】は当時のもの。

 

 

 

・引っ越し屋【時給1100円】

 

 

メリット:単純作業

デメリット:体力的にきつい。  

      社員の人がきつい場合がある。

 

これは大学に入る前に、春休みの間に数回やりました。だいたい早朝から、夕方くらいまで働いて、一日一万円ほどもらえました。まぁ、手っ取り早く稼ぐにはいいですが、割はよくないですね……

 

・イベントスタッフ 【時給980~1200 ※仕事内容によって違う】

メリット:コンサートとか見れるかも!

デメリット:いろいろ現場があって、いわゆる「会場整理(イベント会場で観客の誘導など行う)」以外はきつい肉体仕事。特に「舞台」のばらしはきつい!

 

 

イベントスタッフもなかなかにポピュラーだと思います。

特にコンサートスタッフとかになると、ライブ会場の中のその場にいることもあるので、配置によってはそのライブを無料で見れます!

実際にぼくも、クリスマスイブにパフュームとパシフィコ横浜で年末に行われる福山雅治さんのライブを見ることができました。

どちらも圧巻でしたね……

 

で、いわゆる「会場整理」というのは割とオイシイことが多いのですが、それ以外の仕事は肉体労働なのでキツイ!

 

とくに「舞台」のばらしはキツイので注意……

 

舞台の人たちって職人肌の人たちが多いから、すぐに怒鳴るんですよね……

 

あと、少しでも早く帰りたいから、おっさんみんな苛立ってるし……

 

指示が曖昧で、素人にはわからないくてあたふたしている大学生が「バイトくん、何してんだ!」と怒鳴られるのはよくある光景です……

 

イベントスタッフは登録して、それから仕事を選ぶ(もしくは開いている日に割り振られる)ことがおおいですが、「会場整理(コンサートスタッフ)」をお勧めします!

 

 

・ラーメン屋(ラーメン花月) 【時給 神奈川県の最低賃金、確か】

メリット:まかないが安く食べれる(ただではない……)

デメリット:メニュー覚えるの面倒。

      チェーン店だから、決まり事も多い。

はい、ぼくは一週間で辞めました。(笑)

理由は簡単で、店長が面倒くさい人間だったのと、メニューを覚えるのが面倒だったからです(笑)

お客さんから注文を受けると、ラーメン花月独自の掛け声で厨房に注文飛ばさなきゃいけないですが、それがメニューごとに微妙に違って覚えづらい(笑)

メニューそのまま読めばいいのに、微妙に省略した形で言わなきゃいけなくて、それを覚えられないのを怒られて辞めました……

心底やめてよかったと思います。

そんなラーメン屋のメニュー覚えるよりも、大学の勉強の方が大事です。

・塾講師(早稲田アカデミー) 【時給2520円 たしか】

メリット:稼げる

デメリット:要領よくやらないと、負担は大きい。バイト入りすぎて(?)要領よくやれなくて留年する人は毎年いる。

早稲田アカデミーは3ヶ月くらいやりました。

いやー稼げますね。特に集団の塾講師は夏休み稼げます。

ぼくは早稲アカでは15万程度でしたが、先輩は夏休みに月給30万は珍しくなかったです。

余談ですが、ぼくの先輩で「源泉徴収みたら、昨年250万稼いでてびっくりしたわー」って言って先輩がいました。

その先輩はほぼその全額を風俗、競馬、ボートに突っ込んでましたが………

グズ大学生講師が多いのも特徴です!

まあ、すぐにやめましたが。

 

 

 

・塾講師(湘南ゼミナール)【時給2760円 昇給後です】

メリット:稼げる。

アルバイト講師に対する支援が厚い。

デメリット:一コマが45分だから、平日は早稲アカに比べるとお金が入らない。

 

 

集団で高給です。

ぼくは三年ほど続けていて、今の時給は2760円。

教室によりけりですが、ぼくは在学中のアルバイトの中ではもっとも長く続けていて、もう三年くらいやっています。

一年以上やってると、冬期講習や春期講習、そしてなんといっても夏期講習で八コマとか入れるので、そうすると八月は月給30万円とか、そんなに珍しい話でもないです。

 

 

 

ドトールコーヒー(深夜)【時給1200円 たしか】

夜の10時から朝の6時か7時まで働くバイトでした。

一回入ると八千円ほど貰えるなど、給料は悪くなかったですが、いかんせん職場の先輩で一人面倒くさい人がいてやめてしまいました。

神奈川大学を卒業した三十手前の人だったのですが、とにかく性格が悪くていじめ? られていました。少しばかり鬱っぽくなったりもしたくらいです。

もしあなたが大学生で、バイトのせいで気分がふさぎ込んだり鬱っぽくなったりするなら、すぐにでも辞めたほうがいいと、断言します!

学生の本分は勉強ですし、もっと外の世界には楽しいことがたくさんあるからです。

大学で鬱になると、割に苦労します。大学の最後には就活が待ってますし、大学なのに、鬱なの? みたいにわかってもらえないことのほうが多いです。

 

tunacanprotein.hatenadiary.com

 

 

・家庭教師 【時給2000円】

これもすぐやめてしまいました。

ぼくには一対一で教えるより、大人数に向けて授業する方が楽でした。

小学生に算数を教える仕事だったのですが、眠くてしょうがなかったです。

 

 ・大学院生の手伝い (インターン?)(福島ギネスプロジェクト)【時給1000円】

SFCの大学院生が震災後の福島復興プロジェクトをするというので、そのお手伝いをしていました。

福島県の高校生たちとギネス記録を達成していく企画でした。

https://www.59-world-records.org/

 

 

 

・駅でのサービススタッフ(早朝)【時給1300】

メリット:時給高い。楽。大学生だけだから、恋愛に発展しやすい。何より継続で全線無料定期がもらえる!

デメリット:冬寒い。ゲ〇処理もする。

 

これも割と続けてました。ぼくが海外留学するために辞めましたが、楽しいアルバイトでした。

基本的には、朝の混雑時にホームに立って、ドアが閉まるように扉を抑えるか(基本的に乗客を押し込んではいけない)遅れた場合の構内アナウンスなどですかね。

何より東〇線全線無料の定期がうれしかったです!

 

 

 

 

・企業でインターン【時給 1000円】

メリット:経験が得られる。問題意識をもって自分が成長すれば、それを就活で話せる。

デメリット:場合によっては雑務のみのことも

 

時給は低いですが、割に面白いです。

六本木にある人材系の会社で働いていますが、この会社は大きく二つの事業をやっています。

  • 日本企業に勤める人の転職支援。
  • 海外大学生の日本企業への就職支援。

得に②については、ぼくが海外の大学生を面接しています。もちろん英語で。

これ、結構貴重で面白い経験ですよ。

わりにFacebookインターンしてた、とかいうハイスペックがゴロゴロいてびっくりします。

就活も、このエピソードが割に役立ちました。

 

 

まとめ

 

以上いかがだったでしょうか。

多分、今現在大学1,2年生である人たちは、もっとうまくネット副業とかするのかもしれませんが、バイトのいいところは必ずある程度の収入が発生することですよね。

 

ぼく自身もブログを書いてますが、今のところ収益は500円/月 程度ですし……

 

自分に合ったバイトで楽しく働いて稼いで、皆さんの大学生活が充実することを祈ってます!

 

明日もいい日になりますよう。

 

 

大学生の時にやらなくてもいいこと① ~レンタル彼女と付き合う①~

ども。

タイトル通り。レンタル彼女と付き合った思い出をつらつら書くだけのエントリー。

ちなみに、レンタル彼女と付き合った経験を小説調にして文章にまとめたら、小説教室の先生に結構褒められた。

その作品がこちら↓

 

bookshorts.jp

ブックショートという短編小説コンテストで優秀作になったよ。

 

で、今日はレンタル彼女と付き合ったころを書く。

前に「付き合った彼女さ、レンタル彼女してたんだよね」となんかの拍子にぽろっとこぼしたことがあった。

そしたらその友達(男)は割にひいてた。

「そんな人、やめたほうがよかったって」

別にお前にそんなこと言われる覚えないけどな。

職業に貴賤はないと思う。

わたしが付き合った人は、少なくとも掃きだめでも高貴な魂を抱き続けられるような人だった。

レンタル彼女だったが、女性にもファンがいた。すごい。

 

 

で、レンタル彼女なんて今でこそたくさん業者があったけど、わたしがその彼女と付き合ってた当時はそんなに多くはなかった。

で、彼女が所属していたレンタル彼女サービスは一番有名なところだった。

レンタル彼女の漫画とコラボ的なこともしているところだ。

ここ↓

http://rentalkanojo.com/

 

 

【出会い】

 

その当時のわたしは少しばかり病んでいたのだと思う。

https://www.tunacanprotein.work/entry/2020/01/27/200000

大学は四年目だというのに二年生をしていたし、大学に行って誰ともしゃべることなんてなかった。

だから、当然女子の知り合いなんて一人もいなくて、当然童貞だった。

23歳、大学2年生、取得単位は30そこら、毎日大学一年生と一緒に授業を受けて、誰ともしゃべらないで帰る。

間違いなく、人生の底の一つだった。

スクールカウンセラーも頻繁に利用していた。

 

これを見ている高校生がいたら(いないと思うけど)言わせてくれ。

大学に入ったらさ、大学内でコミュニティの中に入る努力はしたほうがいいぞ。

そうでないと、大学を卒業するのが難しくなるからなぁ。

 

で、秋ごろに、初めてレンタル彼女を利用した。

秋ごろというか、ハロウィンの日だった。しっかり覚えている。

そのころ、あれは2017年だったから、渋谷ハロウィンが一番元気だったころだ。

 

情けないわたしは、ハロウィンに参加したかった。一緒に楽しみたかった。友達もいないのに。

だから渋谷に行くことにしたのだが、一人で行くのは苦痛以外の何物でもなかったわたしは、何を血迷ったのかレンタル彼女を利用しようという結論に至った。

ここまでの思考の過程は全く覚えていない。

 

手続きは実に簡単だった。好きな女の子の写真をタップして、会員登録をして、利用規約に同意するだけ。

 

待ち合わせていると、本当に写真の彼女は来た。写真よりも美人だった。

この言い方は本当に(双方に)失礼かもしれないけれども、かわいい地下アイドル、という感じだった。

 

この人みたいな感じ。

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真っ白なキャンパス

 

彼女とわたしは、人込みと奇人変人でごった返す渋谷を歩いた。30分ぐらい歩いたところで、「手をつないでいい?」とわたしは彼女に聞いた。

 

「ごめんなさい。気が利かなくて」と言って彼女は手を差し出してくれた。

 

手を握りながら、感動していた。

 

お金の力に。

 

わたしなんて、

誰からも話しかけられなくて、

大学ではみんなのように当たり前に進級できなくて単位を落としまくって、

もちろん童貞で、

デートなんて一年くらいしたこともなくて、

 

それなのに、お金を出せば、こんなに華奢できれいな女の子とも手をつなぐことができる。

 

その後、渋谷のドトールに入って、少し話した。

 

実に楽しい時間だった。

 

本当はデートの際の食費などはお客さんが出さなきゃいけないのに、彼女は自分でコーヒー代を出してくれた。

 

わたしに付き合っている彼女なんていないというと、驚いてくれた。(今ではそれが営業なのだとわかるのだけれども)

 

当時のわたしは嬉しかった。

 

ドトールを出てお金を払い、彼女と渋谷駅で別れた。

 

レンタル彼女とのやり取りは基本的にメールである。

 

別れた後に彼女にメールをしたら翌日帰ってきた。

 

長文だった。

 

わたしはその女の子ともう一度デートすることを心に決めた。15000円なんて、安いものだ。

 

二週間後にサイトを訪れた時に、彼女の写真が削除されているなんて、その時は知る由もなかった。

 

続きます。

 

うつになりかけた話と乗り越え方 【大学生活】

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どうもツナ缶プロテインです。

 

大学時代って、人生の夏休みともいわれることがあります。

 

実際にぼくの友人を見ても、結構エンジョイしている人が多いです。

 

でもその一方で、大学に通うのがつらくなって、休学しながらもなんとか大学にしがみついて卒業した人や、大学をドロップアウトしてしまった人も知ってます。

 

今回は大学で精神を病むことって別におかしくないよ、ということ。

そして僭越ながら自分の体験談と大学に行くのが精神的につらいときの対処法についてつらつら書こうと思います。

 

 

 

✔︎そもそも大学生って鬱になりやすい?

 

 日本だとうつ病というのはおもに社会人がかかるものというイメージがあるかもしれません。しかしながら、例えば英語圏の大学では、昔からメンタル・ブレイクダウンといって、大学生のうつ病が問題になっていました。

 

実際にこんな記事もあります。

 

fee.org

 

ごく簡単に要約すると、ソーシャルメディアの影響と、それが導く監視の強化、そして自立性の低さによって、うつ病になる大学生が最近急増しているというものです。

 

 

✔︎うつ病かな、と感じたら。

 

実際の自分の経験をもとに効果のあったことを書いていきます。

その当時ぼくが実際に感じていた症状としては、

・朝、どうしても起きられない。

 

・人と話そうとすると、必要以上に緊張する。

 

・いつも気分が沈んでいる。

 

という症状がありました。

 

これって、ぼくからしたらかなりおかしい方で。

 

だって、その前まで大学を休学して海外で働いてたりしていたわけですから。

 

そういう背景がある以上、人には甘えと思われるだろうと思ってなかなか言えませんでした。

 

今では、あの時無理していないで、もう少し早く行動すればよかったと思うこともあります。

 

 

 

✔︎実際にやったこと。

 

 これは一番初めが一番緊張しました。幸いに我が大学のカウンセリングルームはそこそこ一目のつかないところにありますが、入っているのを見られたりしたら……と思うと正直怖かったです。

 

 入ろうと思って向かっていたのに、向かいの廊下から女子が歩いてきたからそのまま素通りしたこととかよくありました。(笑)

 

 それでも勇気をもってカウンセリングルームに入り、一週間に一度、相手に黙って話を聞いてもらうということを続けました。

 

 はじめは勇気がいりましたが、ぼくにとってはかなり効果がありました! 

 

 何より普通に生きていると、優しいパートナーでもいないとあまり黙って話を聞いてもらうことってないじゃないかと思います。

 

 ただ黙って話を聞いてもらうこと。

 

 そのことがこんなに気持ちを楽にするなんて知りませんでした。

 

 きょうび、ほとんどの大学にはスクールカウンセラーが常駐していると思います。

 

 ぼくの大学にはなかったのですが、例えば立教大学には、精神科の先生も週に何回か来ているみたいです。

 

 カウンセリングルームに行くことは恥ずかしいことでもなんでもないので(それを恥ずかしいと揶揄しているやつのほうがよっぽど恥ずかしい)あれ? ちょっと学校がきついな、という気持ちになったら、気軽に行ってみてもいいと思います。

 

 

 

 精神科は知っていても、心療内科は知らない人が多いのではないでしょうか。

 

 心療内科というのは精神科の一歩手前のようなイメージです。

 

 ぼくは日吉の心療内科に通っていましたが、先生がとてもいい人で、ぼくにあった薬を処方してくれました。

 

 処方される薬に対してはじめは不安も覚えるかもしれません。

 

 実はぼくも同じように薬を飲み続けていくことが不安で、そのことをスクールカウンセラーの先生に相談したことがありました。そこで、

 

「薬っていうのは、用法・容量を正しく守っていれば、害になるようなことってあんまりない。で、薬を使用して気分がよくなるなら、そこに悪いことは何もない。だから、安心して正しく使えばいいんじゃないかな」

 

 と言われて大分気持ちが楽になったことを覚えています。

 

 実際にぼくも薬のおかげで大分生活が楽になったといいますか、

 

 QOLは上がったな、と感じることが多いです。

 

 そして心療内科に通う上で一つ注意をさせてください。

 

 基本的に心療内科も医者ですので、処方箋に必要なことだけ聞き、そして薬を出す、という場合が多いです。

 

 すなわち、心療内科に必要以上に自分の話を聞いてもらうことを期待していると、少しがっかりするかもしれないということ。

 

 話を聞いてもらうことを主軸に置くなら、カウンセリングルームに行くことをお勧めします。

 

 

 

 

✔︎処方された薬と感想

 以下処方された薬です。

 

ドグマチール 

 向精神薬です。弱いものらしいですが、ぼくには結構効きました。(笑)

 

 飲むと、ストレス耐性が上がります。あと、前向きになります。

 

 行きたくないバイトの前とか、これ飲むとわりとスムーズに行けます(笑)

 

 ただ、胃腸の働きをよくするらしく、おなかはすきやすくなるらしいです。ぼくは食欲がもともとある方なのであまり感じませんが……

 

マイスリー

 入眠剤です。

 

 睡眠薬ではないので、朝起きてからも眠いのが続く、といった症状はぼくにはありませんでした。

 眠りの入りだけをサポートする薬です。

 

 ぼくが寝つきが異常に悪いために処方されました。

 

 ぶっちゃけ超助かってます。(笑)

 

 特に就活面接の前日とか、これなかったらたぶんぼく、六時くらいまで起きていたと思います。ほんとに助かった……

 

 

✔︎まとめ

 この記事を通して伝えたかったのは、大学時代に病むことは全く特別なことではないこと。

 

 そして、なった場合に速やかな回復を図るために、スクールカウンセラー心療内科を利用することは全く悪くはない、ということです。

 

 これからの大学生は就活も混とんとしてきましたし、大変なことが多いと思います。

 

 だからこそ、皆様にとっての大学生活ができるだけ楽しいものになるのを願っているばかりです。

 

 若くて楽しいって最高ですからね。まぁ、べつにそんなの手あかのべっとりついた価値観でしかないんですが。

 

 今日もいい日になりますように。

 

痛くない歯医者の話 『静脈内鎮静法』

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どうもツナ缶プロテインです。

 

絶望はゆっくりやってくるといいます。

 

それは真に絶望させるものはその日突然に姿を現すのではなく、徐々に徐々に生活の中に影を忍ばせ、そしてある日、その陰に体を蝕まれていたことに気が付くからですね。

 

いつの間にか体脂肪率がえらいことになっていたり。

 

はたまたパートナーの気持ちがほかの人へ行ってしまったり。

 

そして突然、甘いものが歯に染みてきたり……

 

と、いうわけで今日は、歯医者の中でも痛くない治療法として知られる、『静脈内鎮静法』について、詳細と体験を書いていこうと思います。

 

 

 

 

・そもそも『静脈内鎮静法』って?

 

静脈内鎮静法とは、静脈に鎮静剤や鎮痛剤を点滴投与することで、歯科治療中の精神的緊張を取り除く方法です。全身麻酔とは異なり、治療中にも意識があり、薬の効果によって治療中はとてもリラックスできます。

 

静脈内鎮静法 | 東京銀座歯科

 

・なぜそれにしたの?

死ぬほど怖かったからです。(笑)

 

それまでぼくは小学校四年生以来、十年ほど歯医者に行ってませんでした。

 

右下の奥歯の横に黒いものを見つけた時の絶望は、そりゃあなかったですよ……

 

で、記憶にあったその十年ほど前の歯医者での体験が、死ぬほどつらかったんですね。

 

麻酔の注射がそれはそれは痛かったのを覚えています。

 

神経が、直にペンチでねじ切れられたのかと思うほどの痛みでした……

 

 

 

・『静脈内鎮静法』は保険適用されるの?

結論から言いますと、保険適用される場合もあれば、されない場合もあります!

 

それぞれの歯科医院によって違うみたいなので、その都度問い合わせてみることをお勧めします!

 

ちなみにぼくの行った歯医者は保険適用されて、11,000円くらいでした。

 

一万で、痛みが取れるものなら安いものですよ……

 

 

静脈内鎮静法、当日の流れ。

当日は怖くて打ち震えていました。

春先の日で、気候が穏やかな晴れた日でしたが、青い空の下、ぼくの気分は地の底まで沈んでおりました。

恐い。恐すぎる。マジで歯科治療なんてするなら死んだほうがマシや……

怖すぎて、施術三十分前に歯医者の前に到着しましたが、医院に行けずに当時付き合っていた彼女に電話しました。

ちなみに、当日は車を運転できないので(静脈内鎮静法を受けた後は、麻酔の影響を考慮して車を運転できない)ママンに送ってもらいました。ママンが運転する車の後部座席でぼくはすごく不機嫌でした。

恐いから。

恐ろしいことにこの男、二十二歳(当時)である。

嗚呼、無常かな、恐ろしいかな、時は過ぎます。

ぼくは歯医者のベッドに寝転がります。

この時までにトイレに三回ぐらい行きました。

そして子猫のように震えているぼくに先生が一言。

「トイレ行った? 麻酔うっちゃうと、トイレ行くこと難しくなるから行ってないならいっといて」

ぼくはトイレに行きました。

戻ってくると、先生の説明。

静脈内鎮静法はね、痛みは取れないから、口の中に別に麻酔を打ちます」

「えっ?」

どうやら静脈内鎮静法というのは、あくまで患者を落ち着かせるためのもので、痛みは取れないらしいです。

そのため、口腔内の麻酔を別に打つ必要があるのとのこと。

ぼくは急におびえてきました。

そんなぼくをよそに運命の時は刻刻と近づいてきます。

バイタル? っていうか脈拍を図る的なものを腕につけられ、右腕が圧迫されて、血管を浮き出されます。

そして右腕に注射を打つのですが、その注射の針を打ち込むところにも何やら麻酔を塗布して、痛みを和らげます。

そして、注射針が刺さる。少しだけ痛い。けど注射の痛みは全然耐えられる。

「ここから麻酔が流れるからねー」と先生が言いました。

へぇ、そんなもんかぁ、とぼくは窓から青空を見上げてひたすら彼女の名前を唱えておりました。恐いから。

 

ここで記憶が飛びます。

施術、終わってました。いつの間にか、おちてました。

「終わったよ」と先生に言われて、ぼくは握手をします。すげぇや!

たとえて言うと、なんでしょうか、すげぇ疲れた時に寝落ちするときあるじゃないですか。

あんな感じです。

気が付いたら終わっていました。

 

本当に感動しました!

 

麻酔ってすげえ、科学技術万歳!!!!!!!!!!

 

ってか、本当に早く削らなくてもいい時代が来てくれ……

 

 

 

・まとめ

歯医者で死ぬほどいやな気持ちは痛いほどよくわかります。

ですが、虫歯というのはほとんど自然治癒することがありません。

ぼくはあれから、できる対策はすべてすることにしました。以下、それらをご紹介します。

 

 

 


電動歯ブラシ 歯ブラシ ハブラシ Fairywill 音波歯ブラシ 充電式 ブラック ソニック IPX7防水 4時間がかかって30日に使用 五つモードと2分オートタイマー機能搭載 USB充電 替えブラシ3本 すきま磨きブラシ付き 口内ケア 携帯 歯磨き デンタルケア FW-507 フェアリーウィル

 

 電動歯ブラシですが、これは五千円で買えてコスパ最強です。

磨いた後、歯を舌で触るとトルゥントルゥンになるのがわかります。

 


【歯科専用】キシリトールガム ボトルタイプ90粒(アップルミント)

 キシリトールガムですが、市販のもと違って甘味料として100%キシリトールを使用しています。

歯医者の先生曰く、キシリトールガムでも、キシリトール100%じゃないと、虫歯予防の効果は薄いそうです。


バイオガイア プロデンティス 生きる乳酸菌(Lロイテリ菌) ミント味 30粒×2箱

虫歯は口腔内の虫歯菌の働きによって引き起こされます。

この薬は乳酸菌の働きによって、虫歯菌の働きを抑制する薬です。

お高いですが、びっくりするくらい口の中サラサラになります。

昔、一時期朝起きて口がウ〇コ臭いな、みたいなときがありましたが(絶望)

寝る前になめるだけで翌朝まったく臭くなくなりました!

 

 

最後に。

そもそも地球の裏側の人と無料でビデオ通話できる時代に、なぜ歯を削るという極めて原始的な治療法しかないのでしょうか。

早く、飲み薬で治るようになってほしいものですよね……

 

明日もいい日になりますよう。

 

 

面白い本(漫画)見つけた。~1984年という時代~

突然ですが、自己紹介をします。

経済学部です。四年生です。

卒論は「道路料金を課した場合の個人の意思決定と混雑緩和のための施
策の設計」という題で書きました。

 

で、経済学部なんですけど、小説大好きなんですよね。(周りには本読んでる人ひとりもいない……)

 

で、僕の通っている大学の経済学部には「研究プロジェクト」なる、要するに、

「なんでも好きなテーマ選んで論文書いてみ?」というものがあります。

これで僕は『嵐が丘』と『ノルウェイの森』の比較文学で、論文を書き上げました。

まぁ、わりに難しかったですね。

 

で、そこで痛感したのが、比較文学って、比較する文学作品をどう選ぶかだなぁ……

ということ。

「むしろ、なんでそこが初めにわからなかったの?」って思いますよね、自分でも思います。

 

で、本題に入ります。

今日紹介したい本がこちら。

 


村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

 え、これなんでこの二つの組み合わせなん? 

って思いません。僕は思いました。笑

 

なんでだと思います。ちょっと考えてみてください。

 

 

 

正解したらすごい!🐥

 

このジョージ・オーウェルの『1984』と『蛍』共通のキーワードは「1984年」です。

そう、ジョージ・オーウェルは過剰なまでの監視社会となった『1984』を描き、『蛍』が出版されたのは1984年だったのです。

すごい目の付け所ですよね笑笑

この「1984」をキーワードにしてオーウェルの『1984』と村上春樹の『蛍』(『蛍』は村上春樹のベストセラー、『ノルウェイの森』のもとになった短編)を二つを結びつけるというだけでセンスがあります。

1.ジョージ・オーウェル1984』とは

すべてが監視されるディストピア的な近未来を描いた名作。

昨今、ますます社会の中にカメラが入り込むようになって、注目を浴びています。ここに描かれている未来は近いのかもしれない……

以下あらすじ↓

1950年代に発生した核戦争を経て、1984年現在、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国によって分割統治されている。さらに、間にある紛争地域をめぐって絶えず戦争が繰り返されている。作品の舞台となるオセアニアでは、思想・言語・結婚などあらゆる市民生活に統制が加えられ、物資は欠乏し、市民は常に「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョン、さらには町なかに仕掛けられたマイクによって屋内・屋外を問わず、ほぼすべての行動が当局によって監視されている。

オセアニアに内属しているロンドンに住む主人公ウィンストン・スミスは、真理省の役人として日々歴史記録の改竄作業を行っていた。物心ついたころに見た旧体制やオセアニア成立当時の記憶は、記録が絶えず改竄されるため、存在したかどうかすら定かではない。スミスは、古道具屋で買ったノートに自分の考えを書いて整理するという、禁止された行為に手を染める。ある日の仕事中、抹殺されたはずの3人の人物が載った過去の新聞記事を偶然に見つけたことで、体制への疑いは確信へと変わる。「憎悪週間」の時間に遭遇した同僚の若い女性、ジューリアから手紙による告白を受け、出会いを重ねて愛し合うようになる。また、古い物の残るチャリントンという老人の店(ノートを買った古道具屋)を見つけ、隠れ家としてジューリアと共に過ごした。さらに、ウインストンが話をしたがっていた党内局の高級官僚の1人、オブライエンと出会い、現体制に疑問を持っていることを告白した。エマニュエル・ゴールドスタインが書いたとされる禁書をオブライエンより渡されて読み、体制の裏側を知るようになる。

ところが、こうした行為が思わぬ人物の密告から明るみに出て、ジューリアと一緒にウィンストンは思想警察に捕らえられ、愛情省で尋問と拷問を受けることになる。彼は、「愛情省」の101号室で自分の信念を徹底的に打ち砕かれ、党の思想を受け入れ、処刑(銃殺)される日を想いながら“心から”党を愛すようになるのであった。

2.村上春樹『蛍』とは

村上春樹の一番のヒット小説『ノルウェイの森』の下地になった小説。

ちなみにこの作品が収録されている短編集には村上春樹の真骨頂が出ている短編『納屋を焼く』も入っておりおすすめ。

以下あらすじ。

 

1967年の春から翌年の秋にかけて、「僕」は文京区にある学生寮の二人部屋に住んでいた。病的なまでに清潔好きな同居人のおかげで、部屋の床はちりひとつなく、灰皿はいつも洗ってあった。

5月の日曜日の午後、「僕」は中央線の電車の中で高校時代の友人の恋人と偶然出会う。彼女は東京の郊外にある女子大に入学していた。

友人の死後、「僕」の中にぼんやりした空気のようなものが残り、それは時が経つにつれ形をとりはじめた。死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。僕はこの言葉をひとつの空気として身のうちに感じた。

年が明けて6月に彼女は二十歳になった。誕生日の日の夜、「僕」は彼女と寝る。彼女に長い手紙を書くと、7月の始めに返事が届いた。「大学をとりあえず一年間休学し、京都の山の中にある療養所に落ちつくことにします」とそこには書かれてあった。

7月の終り、インスタント・コーヒーの瓶に入れた螢を「僕」は同居人から受け取る。「僕」は夕暮、その瓶を持って寮の屋上に上がった。右手には新宿の街が、左手には池袋の街が見えた。瓶の底で、螢は微かに光っていた。

 

3.比較して見えてくるもの。

ジョージ・オーウェルの『1984』の村上春樹の『蛍』もどちらも人間の「悲愴」を描いているといえます。しかしながら、その「悲愴」の色合いは全く違います。

ジョージ・オーウェルの『1984』に描かれた「悲愴」は全体主義的なもので、そこに個人の自由がないことで生まれる悲劇です。

ちなみにオーウェルの『1984』が完成した1948年にはヨーロッパにおいては二月革命があったりと、全体的に政情不安定になっていました。

そのことが作品に影響がなかったとは言い切れないでしょう。。

対して村上春樹の『蛍』も悲劇ですが、それは全く個人主義的な悲劇です。主人公や、周りの登場人物には選択の自由があります。

何を選択し、どう生きようとも、どんな人生を選んでも、どんなことを考えても自由です。

それなのに、登場人物たちは、自分の意志で行動できるのに、あるものは死を選び、またある者は精神に支障をきたし、主人公の「僕」は孤独を抱えます。

正反対の性格を持つ悲劇をどうまとめるのか。

それもこの漫画の読みどころです。

古典2作品が手軽に味わえる良書、おすすめです。

今日もいい日になりますよう。

 

 

 

『品川猿の告白』 村上春樹

ども、ツナ缶プロテインです。

 

旅行に行く前にふと、目についた文學界二月号


文學界 (2020年2月号)

 

なななんと、吾輩の好きな村上春樹の短編『品川猿』のその後を思わせるような題名が……

 

すぐに手にとりました笑笑

 

やっぱり村上春樹の魅力は長編じゃなくて、その切れ味鋭い短編ですよね。

 

吾輩、今まで読んだ短編の中で『品川猿』はトップクラスに好き。

本当にみんなに読んでほしい。

www.tunacanprotein.work

 

と、いうわけで、『品川猿の告白』読んでみましたとも!

 

 

1.あらすじ

「僕」は一人旅の途中たどり着いた温泉宿で年老いた猿に出会った。それは五年ばかり前のことで、その老朽化してほとんど傾きかけた旅館に宿泊したのはたまたまの成り行きだった。

午後7時にその温泉宿に降り立った時には、まともな宿はすべて満室で、僕は5,6軒の旅館に門前払いされていた。

そのあとでようやく、僕は「木賃宿」という、ただ古びているだけで、古風な趣などどこにもない旅館にたどり着く。

夕食を出さないその旅館は、朝食は出してくれて、おまけに宿賃は驚くほど安かった。

その旅館の建物や設備はずいぶん貧相だったが、温泉は素晴らしかった。

そして僕が人間の言葉をしゃべる年老いた猿にあったのは、その温泉だった。猿が温泉に入ってきたのだ。

僕と猿は温泉で少しばかり言葉を交わして、その後、僕の部屋でビールを飲みながら語りあう。

猿はもともと品川に住んでいたという。そして品川猿と呼ばれていたそうだ。

ある時、品川から力づくで追放されて、高崎山に放たれたのだが、猿は猿のコミュニティになじめなかった。

かと言って、人間のコミュニティにも戻れるはずのないその猿は、「はぐれ猿」として孤独を感じていた。

そして猿が告白するところによると、猿が最も気を病んだのは女性関係だったという。

 ~~~~~

「ほう」と僕は言った。「女性関係というと?」

 ~~~~~

猿はメスの猿には性的欲求を抱けなくなっていた。彼は、人間の女性にしか性的魅力を感じなくなっていたのだ。

その性的欲求を満たす方法もいささか変わったものだった。

猿は名前を盗むのだという。

気にいった女性のIDや運転免許証や名札など、そういったものを盗んで、そして強く心で集中すると、名前が盗めるのだという。

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「よくわからないんだけど」と僕は言った。「君が誰かの名前を盗むということは、つまりその誰かは自分の名前をすっかりなくしてしまうということになるのかな?」

「いいえ。その人が名前を全く名前をなくすというようなことは起こりません……(後略)」

「でも中にははっきり気づく人もいるわけだね? 自分の名前の一部が盗まれてしまったことに」

「はい。そういう方ももちろんおられます。自分の名前が思い出せないみたいなことが、時として起こります……(後略)」

 ~~~~~

 

僕がその猿のことを思い出したのは、それから五年後、ある女性編集者と打ち合わせをしていた時のことだった。彼女は三十前後で、目が大きく、肌がきれいで、はやい話が美人だった。そして独身だった。

打ち合わせが終わって、軽い世間話をしていた時に、彼女の携帯電話が鳴った。

僕たちは見あった後で、僕が電話を取りなよというジェスチャーをした。

彼女は何事かを電話で話していたけれども、ふと、電話口を手で押さえて僕に尋ねた。

「すいません。私の名前はなんでしたっけ?」

品川猿のことを思い出したのはその時だ。

僕は彼女の姓を教えてあげた。

電話が終わった後で、僕は彼女に聞いた。

「名前を思い出せなくなることはよくあるんですか?」と。

ここのところ、自分の名前だけを思い出せなくなることが増えてきたのだと彼女は言った。

「もしかして、最近、運転免許証か何かを盗まれたました?」

彼女は実際に運転免許証を盗まていた。公園で、一瞬のスキにバッグがとられてしまったのだ。

だけれども、バックは交番の前に置かれていた。現金もカードも、時計も取られずに。取られたのは、彼女の運転免許証だけだった。

「運転免許証が盗まれたことと、私が名前を思い出せないことは何か関係があるのでしょうか?」

と彼女は聞いた。

もちろん、僕は品川猿のことをこたえるわけにはいかなかった。

彼女は僕のことをおかしい人と思うかもしれないし、あるいは品川猿について根掘り葉掘り聞いた挙句群馬の温泉街まで捜索に行くかもしれない。

 

結局、僕はその女性編集者とも連絡を取らなくなってしまった。

彼女の名前はどこへ行ったのか、僕は知らない。

 

2.感想(と考察)

うーん……

本家『品川猿』のほうがおもしろい!笑笑

あとは前に読んだ『謝肉祭(Carnabal)』のほうがおもしろかったかな。

www.tunacanprotein.work

 

 話自体は、『品川猿』のアフターストーリーです。

ですが、『品川猿』の話の核は、「名前と一緒に、本人の嫌な記憶(名前にまつわる嫌なこと)」も一緒に盗むということ。

その物語上の設定が非常に効果的で(少なくとも僕には)心を動かすようなオチとして機能しました。

この『品川猿の告白』ではそうしたハッとするようなストーリーの展開、のようなものはないですね。

おそらく最後に登場する、品川猿に名前を盗まれたと思われる女性も、名前とともに「名前にまつわるネガティブな何か」を盗まれたはずです。

品川猿の告白』では、考察の余白が与えられていませんが。。。

割と村上春樹らしくないなー、と思ってしまいました。

『納屋を焼く』に代表されるような村上春樹の短編は結構余白を残して、結論を置き去りにして読者に投げるようなスタイルがおもしろいんですけどね。

 

 


螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

『納屋を焼く』は村上作品の真骨頂が出てると思うから読んでほしい……

 

ま、『品川猿の告白』も『品川猿』未読だったらもっと面白かったのかも、

とにかく『品川猿』の完成度が短編としてすごすぎるからなぁ……

 

↓読者に鮮やかな印象を残す短編の見本。

 


東京奇譚集 (新潮文庫)

 なんにせよ。

まだまだ春樹さんが現役で吾輩はうれしい限りです。

 

今日もいい日になりますよう。